小田急、新型ロマンスカー『70000形』を導入へ
http://www.odakyu.jp/program/info/data.info/8500_1656600_.pdf
新型特急ロマンスカー「70000形」の製造を決定
少し鮮度落ちした内容となりますが、20日午後、小田急電鉄より新型特急ロマンスカー「70000形」を2018年3月の営業運転開始を目指して導入するとの発表がありました。
「箱根につづく時間(とき)を 優雅に走るロマンスカー」
をコンセプトとし、ダイナミックな景色が堪能できる展望席を設置するほか、車両側面の窓には高さ1mの連続窓を採用することで流れ行く沿線の四季折々の風景を存分に楽しむことが出来る車両となるようです。
デザイン設計は、現行の50000形(VSE)や、東京メトロ千代田線へ乗り入れる60000形(MSE)に続き、岡部憲明アーキテクチャーネットワークが担当。
この70000形は全長20m車体による7両固定編成で製造され、60000形(MSE)に続きボギー車を採用します。
70000形の特徴は以下の通り。
(1) 快適性・利便性の向上
- 「ロマンスカー」の象徴である展望席16席を両先頭車に設置するとともに、荷棚を設けないことで、展望車両として大きな空間とダイナミックな眺望を創出
- 車両側面の窓の高さを、VSEやMSEよりも30cm高い100cmに
- 左右方向の車両振動を低減する「電動油圧式フルアクティブサスペンション」を在来線量産車両としては国内で初めて編成の全車両に搭載
- 4号車を除く各車両の出入り口デッキ部付近にラゲージスペースを設けるとともに、座席の下には、国内線機内持ち込みサイズの荷物が収納できるスペースをそれぞれ設置
- 車内Wi-Fiシステムの提供や、展望ライブ映像などが楽しめるコンテンツを配信
- ゆったりトイレを設置。また、すべての洋式トイレには、温水洗浄機能付き便座「ウォシュレット」を搭載
(2) 安心・安全に資する施策
- 防犯カメラを出入り口デッキ部と客室内に設置し、乗務員室でリアルタイムに客室内の映像を確認可能に
- 案内用の点字の設置や改良型ハンドル形電動車いすの乗車対応(対応トイレ、乗車スペースの設置)など、ユニバーサルデザインに配慮した車内に
- 授乳時や体調が思わしくない方の休憩等に利用出来る多目的スペースを設置
- 異常挙動検知装置の搭載
- 編成滑走制御を行ない、制動距離の短縮を図る機能を搭載
(3) 環境面の配慮
この70000形新型ロマンスカーは7両編成2本を導入し、製造費用は2本あわせて約40億円。
製造は日本車輌製造が担当し、2017年11月落成予定。2018年3月にデビューする予定とのことです。