東海道新幹線、7代目新型車両を2020年度に投入へ
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2016010502000110.html
東海道新幹線、新型車両を20年度に投入 7代目、軽量・省エネ:一面:中日新聞(CHUNICHI Web)
今日の中日新聞朝刊にて、0系から数えて7代目となる新型車両を2020年度から投入する方針を固めたという記事がありました。
この新型車両の特徴とも言えるのが、発熱の少ない次世代半導体である炭化ケイ素(SiC素子)を採用した駆動システムです。
SiC素子を採用した駆動システムの特徴は以下の通り。
・SiC素子は発熱が少なく冷却機構を簡素化できるため、走行風冷却方式の技術と組み合わせることで大幅な軽量化を実現
・損失の低減により、モーターの小型軽量化が可能
このSiC素子を採用した新幹線車両用駆動システムは2012年から開発に着手。東芝、日立製作所、富士電機、三菱電機の4つのメーカーと組み、昨年5月に試験走行をした上で実用化に目処をつけました。
なお、高速鉄道の駆動システムにSiC素子を採用しての走行は世界初です。
その結果、N700系の駆動システムと比べて、約20%(1編成あたり10㌧程度)の軽量化と、更なる小型化が可能となるため、車両の機器配置の制約が緩和されるなど設計の自由度が向上。低損失な素子を採用するため、より省エネルギーな駆動が実現できるとのこと。
昨年6月25日、JR東海よりこの駆動システムを採用した新幹線車両の導入を検討するとの発表があり、N700A系を更に改良させた上で導入するのか、それとも新形式として導入するのかが注目されていましたが、結果的に内部証言ではあるものの後者となりましたね。
さて気になる形式は?
・N700B系
・600系
・C0系、W0系
・C1系、W1系
妄想が膨らむばかりですが、JR東海から正式に発表されるまで気長に待ちましょうか。
外観はまだ未定で、N700系列の先頭形状が踏襲される可能性が高いとのこと。N700系の先頭形状デザインはそれほど完成されているということです。
現時点では最新車両にあたるN700A系。
来年度に新製されるG26編成からは客室蛍光灯の全てがLED化されます。
現行の蛍光灯照明と比べ、消費電力が3割以上低減される見込みで、1編成あたり年間のCO2発生量が25t削減されると共に、長寿命化によりメンテナンスコストの削減にもつながります。
おそらく今回の新型車両でもこのLEDが採用されることから、軽量化、省エネルギー化や環境性能の更なる向上と、今までの技術の集大成となりそうですね。
2019年度末での引退が決定している700系。果たしてこの新型車両の試運転と700系の並びは実現するのでしょうか?