アストラムライン、新型車両を導入へ
http://astramline.co.jp/news2017_7.14.html
アストラムラインの新型車両の導入について
広島市中心部と広島市北西部(主に安佐南区)の住宅地とを結ぶ足として運行している広島の新交通システム(AGT路線)、アストラムライン。
開業から23年が経過し、開業時に用意された車両の老朽化が進行していることから、2期に分けて新型車両へと更新することになりました。
今回はその1期目として、11編成66両を三菱重工業に発注したとのことです。
2019年度から2025年度の間にかけて順次導入するとし、2期目で残る13編成の導入を予定しています。
この新型車両では、主に快適性や安全性の向上、アルミ車体の採用による軽量化や省エネルギー化を目指しており、デザインも真新しさを感じるものとなっています。
(画像はWikipediaより)
このように画像で見てみると、現在でも十分通用する未来的なデザインだと思いますが、老朽化には敵いません。
今後のアストラムラインの顔として、新型車両への期待が高まりますね!
JR北海道、新型気動車H100形を導入へ
http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2017/170712-2.pdf
新型一般気動車の試作車(量産先行車)について
JR東日本に続き、JR北海道でも新型気動車の概要が発表となりました。
JR北海道では現在、車齢30年を超えた車両が166両(キハ40形、キハ143形、キハ54形)在籍しており、車体や使用部品の老朽化、更に一部の部品が生産中止になったことに伴い、メンテナンスに苦慮しております。
そこで、JR北海道では新型一般気動車『H100形』の量産先行車を導入することとなりました。
先日、JR東日本が開発し、ニュースリリースで発表された新型一般気動車GV-E400形と基本仕様を合わせつつも、極寒冷地対策を加えたJR北海道仕様となっています。
そのため、JR北海道においても電気式気動車は初採用となります。
電気式気動車システムにつきましては、先日更新したこちらの記事をご参照ください。
【関連記事】
但し、形式はJR北海道特有の形式付番とし、愛称名も定められました。
愛称はDECMO。
Diesel Electric Car with MOtors(モーターで走行する電気式ディーゼルカー)の略称となっています。
H100形量産先行車は、2018年(平成30年)2月に落成予定とし、2018(平成30年)2月~2019(平成31年)3月にかけて走行試験が行われます。
JR東日本管内とは違い、過酷な気候の中での運用となるため、じっくりと試験走行を行うようですね!
相次ぐ新型車両の発表により、日本各地で新型気動車への世代交代が始まろうとしています。
京王5000系、9月先行デビュー
https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2017/nr170707_5000kei.pdf
座席指定列車で使用する新型車両「5000系」が通常列車として先行デビュー!
昨年3月頃に当ブログでお伝えした、座席指定列車用に導入される16年ぶりの京王の新型車両5000系。
クロス/ロングシート転換座席を京王で初めて採用するなど、これまでの京王には無い、全く新しいサービスが開始されようとしています。
【関連記事】
先日、製造元の総合車両製作所(J-TREC)より若葉台工場に搬入され、大きな注目を集めました。そんな中、本日プレスリリースより、5000系を9月29日にデビューさせるという発表があり、私も驚きました(笑)
但し、座席指定列車サービスは2018年春から開始のため、当面の間はロングシートでの運行となります。
ちなみにクロスシートはこのようになっています。
通勤電車でありながらも落ち着いた内装となっており、京王の力の入れようが伺えます。
5000系のもう一つの特長がこちら。京王では初となる車上蓄電池システムです。電車がブレーキをかけた際に発生する回生電力を蓄電池に充電し、電車が走行する際の電力として供給。
また、停電で駅間に停車した時は、蓄電池に充電した電気を使用して、自力で走行することが可能としています。
車上蓄電池はこのように床下に配置されており、また着色されていることから一発で蓄電池と判断出来ます。目立ちますね…
これまでになかったシャープな正面形状や、新たに採用した機構など、全く新しい京王の車両となった5000系。
今後の活躍に期待が集まります。
東武70000系、営業運転開始
東京メトロ日比谷線直通用の東武の新型車両、70000系が本日よりデビューしました。
今年3月25日に一足お先にデビューした兄弟車とも言える東京メトロ13000系に続き、ようやくデビューを果たしましたね!
北越谷駅10時04分発が70000系の一番列車となり、北越谷駅では出発式が行われました。やはり平日ということもあり、大きな混乱もなく無事に終えることが出来たようです。笑
この70000系が運行を開始したことにより、日比谷線直通系統には現在4つの形式が活躍していることになります。
東京メトロは03系と13000系。
東武は20000系列と70000系。
非常にバラエティーに富んだ路線となりましたが、2019年度までには18m級車両である03系と20000系列が淘汰され、20m級車両の13000系と70000系の2形式のみとなります。
近いうちにまた日比谷線に乗りに行きたいですね…
JR東日本、次世代新幹線試験車両「ALFA-X」を導入
http://www.jreast.co.jp/press/2017/20170705.pdf
次世代新幹線の実現に向けた試験車両の新造について
続いて、JR東日本の新幹線の話題です。
JR東日本ではこのたび、技術⾰新中⻑期ビジョン(2016年11⽉発表)における「次世代新幹線の実現に向けた開発」を進めるための試験プラットフォームとして新幹線の試験⾞両を
新造すると発表しました。
形式はE956形新幹線電車で、編成は10両編成。2019年春に落成予定とされております。
愛称名はALFA-X(アルファエックス)。
『Advanced Labs for Frontline Activity in rail eXperimentation』
“最先端の実験を⾏うための先進的な試験室(⾞)”の略語です。
次世代新幹線の開発コンセプトとしては以下の4点が挙げられます。
- さらなる安全性・安定性の追求
- 快適性の向上
- 環境性能の向上
- メンテナンスの⾰新
それらを踏まえて、今回新造されるALFA-Xにより検証を進めていくとのことです。
JR東日本では、これまでに2形式の試験車両を導入し、今後の新幹線の在り方について検証を進めてきました。
1992年(平成4年)に導入され、極限まで軽量化や高速化を追求したSTAR21。
2005年(平成17年)には、東北新幹線における360km/h運転を目指し、ネコ耳のような特徴的な空力ブレーキを搭載するなど、最高水準の信頼性、快適性や環境との調和を追求するために導入されたFASTECH360。
それらの試験結果を踏まえ、これまでにE2系やE5系など、様々な新機軸を採用した新幹線車両が導入されてきました。
今回導入されるALFA-Xでは安全性・安定性を追求し、ひとつ上の安定、安全を実現するとのことです。
新潟県中越地震や東日本大震災と、2度の大きな震災を経験したJR東日本だからこそ可能とした機構とも言えますね。
快適性も大幅に向上させるとし、動揺防⽌制御装置等の搭載、吸⾳性・遮⾳性の⾼い⾞体構造等の試験により、“揺れない”、“静か”といった快適な⾞内空間の実現を⽬指します。
速達性を⾼めるため、営業運転での最⾼速度 360 ㎞/h の可能性を技術的に検証。
どうやら東北新幹線における360km/h運転はまだ断念した訳では無かったようで、FASTECH360の想いはALFA-Xに引き継がれます。
まだまだ進化をつづける新幹線。
先日のN700S導入のニュースに引き続き、更なる速達化・安全性・快適性を求めた新幹線車両が登場するかも知れないということで、非常に楽しみになってきました。
JR東日本、八戸線および新潟・秋田地区に新型車両導入へ
http://www.jreast.co.jp/press/2017/20170706.pdf
八戸線および新潟・秋田地区への車両新造計画について
プレスリリース発表から記事の投稿が少々遅れてしまい申し訳ありません…本日は一挙に4つほど記事を更新したいと思います。
さて、まずはJR東日本の在来線の話題から。
輸送品質の向上を推進し、安全安定輸送を目指して八戸線および新潟・秋田地区において新型気動車を導入するとの発表がありました。
◯ 八戸線用
八戸線用の新型車両としては、キハE130系500番台が導入されます。
キハE130系自体は既に、2007年(平成19年)から導入を開始し、水郡線や久留里線で活躍をしておりますが、今回八戸線に導入される車両はその新区分番台となります。
特に大きな仕様変更は無いようですが、既存のキハ40系列に対し、環境性能を向上。
排気中の窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)を低減できる「コモンレール式燃料噴射装置」などを採用したディーゼルエンジンを搭載します。
また、このE130系500番台の導入により、八戸線において冷房化率100%を達成することとなります。
◯ 新潟・秋田地区用
新潟・秋田地区用には新型気動車、GV-E400系が導入されます。
このGV-E400系は、JR東日本の気動車において初となる新方式、電気式を採用。
ディーゼルエンジンと発電機による電力で、電車と同じようにモーター走行が可能となります。
まずは量産先行車として、2両編成を1編成、1両編成を1編成の合計3両を2018年初頭に新造し、性能試験等各種検証を実施します。
その後、量産車を製作、計63両を新造するとしています。
これら2形式の導入により、JR東日本におけるキハ40系列は本格的に淘汰されてゆくものと思われます。早めの記録をしておきたいところですね。
JR東海、N700Sのデザインが決定
http://sp.jr-central.co.jp/news/release/nws002222.html
N700Sのデザインについて
2020年度(平成32年度)の導入を目指し、検討を進めている東海道新幹線7代目の車両、N700S。本日そのデザインが発表され、車内の仕様についても明らかとなりました。
2016年初頭の次期新型車両導入発表から、ついにここまで話が進みましたね。
【関連記事】
◯ 先頭デザイン
「デュアル スプリーム ウィング形」と呼ばれるN700系シリーズの形状を進化させた前面形状を採用。小牧研究施設における技術開発の結果、左右両サイドにエッジを立てた形状とし、走行風を整流することで更なる環境性能向上を図ります。
前照灯には新幹線で初採用となるLEDライトを採用し、省エネルギー化・照度向上・長寿命化を実現。また、先頭形状を活かし、前照灯を拡大することで、照射範囲を広げ、視認性向上を図るとのことです。
車体デザインについては、東海道新幹線の象徴である白地に青帯を踏襲。また、先頭部の青帯で“Supreme(スプリーム)”の「S」を表現しています。
◯ インテリアデザイン
▲グリーン車の車内デザイン
▲普通車の車内デザイン
ビジネスや観光など幅広い旅客ニーズに対応するため、機能性を考慮しつつ、くつろげる空間となるよう柔らかな曲面を採用し、グリーン車では「ゆとりある空間と個別感の演出」を、普通車では「機能的で快適な空間」をコンセプトとしています。
グリーン車、普通車に共通するデザインとして、空調吹出口を側面パネルと一体化し、広い吹出口を確保。それにより室内温度の均一化を図ります。
また、照明はLED間接照明とし、天井を光学的に最適な形状とすることで、室内照度の均一化を図っています。また、停車駅に近づいた際に荷棚の照度を上げ、乗客に荷棚にある荷物への注意を促します。
車内案内表示器にはフルカラー液晶(現行のフルカラーLED表示器よりサイズを50%拡大)を採用し、画面サイズを拡大することで、案内情報の視認性を向上します。
グリーン車のみのデザインとしては、窓側の座席ごとに荷棚と一体化した大型の側面パネルを採用し、一人ひとりの空間を演出。グリーン車として相応しい車内空間となります。
◯ 座席デザインの変更
【グリーン車】
N700系からの「シンクロナイズド・コンフォートシート」をさらに進化させ、リクライニングの回転中心の変更と共に、座面と背もたれの角度を最適化することで、リクライニング時の太もも裏側への圧迫感を低減するなど、長時間座っていても快適な座席に。
また、フットレストを大型化しつつ、足元スペースを拡大すると共に、読書灯の照射範囲を拡大しています。
【普通車】
背もたれと座面を連動して傾けるリクライニング機構を採用し、より 快適な座り心地を実現。更にグリーン車同様、全座席にコンセントを設置します。
デッキ部につきましては、N700系を踏襲し、曲面形状のパネルを採用。
トイレは壁面の配色を光沢のあるツートーンカラーとすることで清潔感とやすらぎを提供します。また、スイッチ類を集約した操作パネルを採用し、利便性向上を図るとしています。
なお、このデザインを反映させた「N700S確認試験車」は2018年(平成30年)3月に完成予定とし、2020年度(平成32年度)の量産車導入へ向け、試験を重ねていきます。
日本の大動脈を結ぶ東海道新幹線。
その東海道新幹線における新車導入のニュースには毎回ワクワクさせられます。
2020年の東京五輪開催を目前に控え、日本の鉄道はどんどん様変わりしていきそうですね!