JR四国、新型特急気動車2600系を導入
http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2017%2001%2030%2002.pdf
特急形気動車の完成について
1989年(平成元年)に試作車「TSE」が、1990年(平成2年)には量産車が導入され、四国地方の特急列車の速度向上に貢献したJR四国2000系。
しかし老朽化が進んできていることから、平成28年度事業計画において新型特急形気動車を導入するとの内容があり、詳細が待たれていました。
形式は2600系。
昨年末頃から製造元の川崎重工にて目撃情報が相次いでいたことから、ご存知の方も多いかと思われます。
そして本日、JR四国よりその詳細が発表されたのです。
デザインコンセプトは “Neo Japonisme(ネオジャポニスム)” とし、日本の伝統意匠を現代風にアレンジしたデザインで、安らぎと先進性をあわせ持たせた特急車両としています。
外観は四国の豊かな自然「青と緑」に映えるディープレッドを基調としたカラーリングとし、吉兆の伝統配色「赤と金」で次世代の特急列車を彩るとのこと。
ディープレッドのラインを筆の流れにみたて、紅墨汁のにじみのごとく、赤い色彩がステンレスボディに染み入る様をゴールドの縁取りで表現しています。
内装や座席は8600系普通車と同タイプのものとされていますが、シートモケットの色を臙脂(えんじ)色と紺色に変更。車両毎に色が異なるのが特徴です。
Mc車:臙脂色シート
Mc'車:紺色シート
最高運転速度は120km/hとし、既存の2000系と同等の速度となっています。
なお、完成した2600系は2月15日に2両編成2本が高松運転所に到着するとのこと。JR四国の特急形気動車に新たな歴史が刻まれようとしています。
この2600系導入により、2000系試作車にあたるTSE「Trans Shikoku Experimental」(四国横断実験の略)は一足先に引退を迎えるかも知れません。
今後はTSEを含めた2000系の動向に注目が集まります。