新車・廃車情報@関西発鉄道の部屋

鉄道サイト『関西発鉄道の部屋』 http://ktr.euphonydigital.com/ を管理している一人、すぃーが更新するブログです。当ブログでは新車・廃車情報をお伝えすることを基本に、高架工事や駅改良工事等、鉄道施設に関する近況レポート等もお伝え出来ればと思っています。

東急田園都市線、来年度に新型車両を導入へ

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http://www.tokyu.co.jp/file/160513-1-22.pdf
2016年度の鉄軌道事業設備投資計画
車両新造のほかホームドア設置、駅改良工事に総額489億円





本日、東急電鉄より2016年度設備投資計画の概要が発表されました。



その主な内容として、

  • ホームドア、3D式踏切障害物検知装置の整備による鉄道運転事故・輸送障害の未然防止
  • 地域と連携した駅改良、バリアフリー強化による快適で便利な駅空間づくり
  • 東急線アプリによる駅混雑状況、所要時分の配信など、情報配信力の向上

が挙げられています。





東急電鉄では今年度の鉄軌道事業において総額489億円の設備投資を行います。


輸送障害の未然防止などの安全投資に240億円、より快適で便利な電車や駅の実現に向けた付加価値向上・サービス拡充に249億円投資し、いつでもどこでも安全で安心・快適な移動ができる「いい電車」の実現とお客さまが駅をもっと身近に感じていただける、愛着のある「いい街」の創出をめざすとのことです。





そして今回の設備投資計画で特に注目を集めたのがこちら。



『2017年度の導入をめざし、田園都市線の新型車両の製造に着手』

というものです。






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田園都市線では現在、1975年(昭和50年)より導入された8500系が今なお主力として運用されています。



2002年(平成14年)より、5000系の導入が開始されたものの、世界金融危機(リーマンショック等を含む一連の国際的金融危機)や副都心線直通に向けた東横線への集中投資の影響もあり、5000系の増備は10両編成18本(180両)で終了。


結果、現在も8500系は10両編成24本(240両)と5000系の本数を上回っている状況なのです。




最近では半蔵門線内での消火器の落下事故や度重なる故障等により一日も早い新型車両の導入が待たれる中、今日ようやく発表となりました。



この新型車両は、故障につながる予兆を早期に発見するための監視システムの導入やブレーキシステムの変更によるブレーキ性能の向上など、さらなる安全性向上を図るとともに、ベビーカー・車イスをご利用のお客さまが乗車しやすいフリースペースを全車に設けることでさらに安心・快適な車両にするとのこと。



また、サイネージの増設による天気予報など情報サービスの充実、省エネ機器導入による消費電力の削減、低騒音型機器導入による車内外騒音の抑制など、最先端技術を積極的に取り入れた車両となります。




現行の5000系ではE231系などとの車体部材の共通化がなされてきましたが、今回の新型車両では、JR東日本の最新車両E235系を基本に設計が行われるかもしれませんね。



車両デザインや形式など、詳細の発表が楽しみになってきました。