京王、初の座席指定列車「5000系」を導入へ
http://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2015/nr160316_zasekishiteiressha.pdf
2018年春、当社初の座席指定列車を導入します!~新型車両「5000系」登場~
京王電鉄では昨年より座席指定列車の導入が検討されており、車両面に関しては9000系の改良型が導入されるのか、それとも全く新しい形式が使われるのかが注目されていました。
そして16日、ついにその詳細が発表されたのです。
導入は2018年春。
形式は5000系となります。
昔の京王をご存知の方は、真っ先にこの車両を思い浮かべることでしょう。
画像引用元:Wikipedia
1964年(昭和39年)度の鉄道友の会ローレル賞を受賞し、京王では名車中の名車と言われています。今回の新型車両ではこの形式が引き継がれ、5000系に新たな歴史が刻まれることとなります。
◯新たなサービスに合わせてデザインを一新
外観は、シャープな正面形状を採用し、既存車両との違いを明確化。また、正面のカラーリングに黒を用いることによりスマートらしさを表現しています。
◯京王初、クロス/ロングシート転換座席の導入
内装は沿線にある「高尾山」の木々の深いブラウンと、「繊維の街・八王子」の絹糸をモチーフに華やかな車内空間を演出。
座席はクロスシートやロングシートに転換出来るシートを採用。
近鉄のL/Cカーや東武50090系(TJライナー)の座席と同じ機構です。
座席指定列車として運行する際はクロスシート、その他の列車として運行する時はロングシートとし、差別化を図ります。
この車両の特筆すべき点は車内に空気清浄機や無料公衆無線LAN、更に通勤車両としては初めて電源コンセントが装備されることです。
ライナー用車両としてはかなり気合いの入ったものとなっていますね!
省エネ面としては新型VVVFインバータ装置、LED照明は勿論のこと、車上蓄電池システムというものが導入されます。
車上蓄電池システムとは、電車がブレーキをかけた際に発生する回生電力を車両に搭載した蓄電池に充電し、電車が走行する際の電力として供給するシステムです。
このシステムの導入により回生電力の利用効率を高め、電車の走行電力のさらなる削減を図るほか、停電時は自力走行にて橋梁等の場所から移動させることが可能となります。
新型5000系は10編成×5本を導入。
製造は総合車両製作所(J-TREC)が担当。
運行時間帯は平日・土休日の夜間帰宅時間帯とし、運行区間は新宿発→京王八王子・橋本行きとなります。
関東私鉄のみならず、関西私鉄でも座席指定列車の導入・検討が進む現在、これからもその勢いは増していくかも知れませんね。