JR東海、ハイブリッド気動車特急を新製へ
http://sp.jr-central.co.jp/news/release/nws002201.html
ハイブリッド方式による次期特急車両(試験走行車)の新製について
現在、JR東海の気動車特急にはキハ85系が使用されており、1989年(平成元年)の登場以来、およそ30年近くに渡り「ひだ」「南紀」の顔として活躍を続けています。
しかし老朽化が目立ってきていることから、今年3月に置き換え計画が浮上。
概要の発表はもう少し先になるものかと思われましたが、割と早いタイミングでの発表となりましたね。
導入は平成31年末。
JR東海では初となるハイブリッド方式を採用し、キハ85系の置き換えを見据えて試験走行を重ねていきます。
最終的には安全性や快適性を高め、ハイブリッド方式の鉄道車両では国内初の最高速度120km/hでの営業運転を目指すとのこと。
ハイブリッド方式とは、エンジンで発電した電力とブレーキ時等に蓄電池に貯めた電力を組み合わせて使用し、モーターを回して走行するというものです。
その主な特長として、
- 気動車特有の回転部品が不要となり、安全性・信頼性が向上
- 気動車特有のギアチェンジを解消、乗り心地の向上
- エンジン数の削減(1両あたり2台→1台)、駅停車時のアイドリングストップの採用等による、静粛性や乗り心地の向上
- 蓄電池に貯めた電力を加速時や停車時に使用することで、燃費が約15%向上する見込み
- 電車と同様の機器を採用することによるメンテナンス性の向上
が挙げられます。
この次期特急車両(試験走行車)は4両編成1本を導入。平成31年末の試験走行車完成後、1年間を目途に次期特急車両に必要なハイブリッド技術の確立に向けて基本性能試験、長期耐久試験等を行います。
量産車は平成34年度の導入を目標に検討を進めているとのこと。
久方ぶりのJR東海の新型特急車両ということで、登場が楽しみになってきました。