JR九州、架線式蓄電池電車819系を導入
http://www.jrkyushu.co.jp/top_info/pdf/717/chikudennchidennsha.pdf
架線式蓄電池電車 DENCHA 今秋デビュー
本日、JR九州より気動車に替わる次世代の車両として、819系「DENCHA」を導入するとの発表がありました。
コンセプトは『人と地球の未来にやさしい』をイメージした車体。
現行の817系をベースに、地球をイメージした青色が映え、環境へのやさしさを表現しています。
愛称は「DENCHA」。
(DUAL ENERGY CHARGE TRAIN)から取った愛称となっております。
この「819系」の特長とも言えるのが、架線のある交流電化区間でバッテリーに充電し、その先にある筑豊本線(若松線)折尾~若松間の非電化区間でバッテリーの電気を利用して走るシステムです。
交流電化区間では架線からの交流電力で走行し、走行・停車中に、架線からの交流電力を変換して蓄電池に充電。 架線のない非電化区間ではパンタグラフを下げて、蓄電池のみの電力で走行するほか、ブレーキ時に回生エネルギーを蓄電池に充電します。
(画像引用元:Wikipedia)
ちなみに、直流電化区間で蓄電する車両としては2014年にデビューしたJR東日本EV-E301系「ACCUM(アキュム)」がありますが、この819系のような交流電化区間で蓄電する営業用車両は初となります。
車内はLED照明を使用。室内温度環境の維持のため、押しボタン式開閉ドア『スマートドア』を筑肥線の305系に続き導入します。
また、各車両のドア上部には視認性のよい液晶画面「マルチサポートビジョン」を設置、停車駅や乗換案内、スマートドアの案内等を表示します。
どうやら305系で採用されている三菱電機製IPコア「セサミクロ」では無いようですね。E233系5000番台などで採用されている液晶画面と同じでしょうか?
架線式蓄電池電車、819系「DENCHA」は4月から試運転を開始し、今秋に2両編成1本がデビュー(先行投入)する予定。
2017年春には6本を追加投入する予定となっております。