新車・廃車情報@関西発鉄道の部屋

鉄道サイト『関西発鉄道の部屋』 http://ktr.euphonydigital.com/ を管理している一人、すぃーが更新するブログです。当ブログでは新車・廃車情報をお伝えすることを基本に、高架工事や駅改良工事等、鉄道施設に関する近況レポート等もお伝え出来ればと思っています。

叡電、観光用車両が来春デビュー

 

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https://eizandensha.co.jp/wp-content/uploads/sites/2/2017/03/news_20170330-1.pdf

叡山電車の八瀬・比叡山への観光用車両が平成30年春にデビュー

 

 

出町柳駅から鞍馬駅八瀬比叡山口駅を結ぶ叡山電鉄展望列車「きらら」が有名であり、京都を代表する観光路線として知られています。

 

 

そんな叡電ですが、かなり大胆なデザインの観光用車両を来春から運行すると発表しました。

 

 

 

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叡山電車の2つの終着点にある「比叡山」と「鞍馬山」の持つ荘厳で神聖な空気感や深淵な歴史、木漏れ日や静寂な空間から感じる大地の気やパワーなど、「神秘的な雰囲気」や「時空を超えたダイナミズム」といったイメージを「楕円」というモチーフで大胆に表現しています。

 

 

イメージを見た瞬間、「ユニークな新型車両やなぁー」と感じたものですが、どうやらこの車両、リニューアル車だそうです。

 

 

当ブログとしてはカテゴリーの分別に困るところですが、敢えて新車情報としておきます。笑

 

 

種車こちら。

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(Wikipediaより)

 

この700系車両を大規模リニューアルするそうです。このような平凡なデザインからあれほどインパクトの強い前面を作るとは…親会社の京阪同様かなり攻めますね!

 

実車の完成が楽しみになってきました。

 

京阪5000系、2020年までに引退へ

 

https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2017-03-30_%E2%91%A3anzensei.pdf

駅ホームの安全性の向上に、ハード、ソフト両面から努めます

 

 

 

京阪では現在、車両形式により扉の枚数や位置が異なることから、ホームドアの整備が困難とされております。

 

そこで、今後の車両更新計画を前倒しして、5扉車両(5000系)3扉車両(13000系)への置き換えを進めることにより、ホームドアを整備可能とする状況を作ることとなりました。

 

 

今後、平成29年度から31年度の3年間で、異なる扉位置にも適合できる新型ホームドアの検討を進め、平成32年度を目途に京橋駅の一部で試行整備を目指すとしています。

 

 

 

京阪5000系とは

 

1970年(昭和45年)に登場し、日本の鉄道車両としては初めてとなる両開5扉を備えた多扉車。

 

日本で唯一座席昇降機構を備え、ラッシュ時以外の時間帯では2扉を閉鎖して3扉車としても使用出来る機能を備え持っています。

 

 

言わずと知れた名車である京阪5000系ですが、ホームドア整備という時代の流れには逆らえず、2020年までには全廃という余命を宣告されてしまいました。

 

5000系よりも旧形にあたる2200系2600系0番台がまだまだ残るなかで…

 

 

多扉車の歴史は京阪から始まり、後に首都圏のJRや私鉄でも徐々に浸透してきました。朝ラッシュの大混雑を支えてきたものの、こちらもホームドア設置の障壁となり数を減らしてきております。

 

 

そんな多扉車の歴史を作りあげた京阪5000系が消滅するのはどこか寂しさを感じますね…

 

新幹線E4系、全廃へ

 

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http://www.niigata-nippo.co.jp/sp/world/lifestyle/20170325314836.html

2階建て新幹線全廃へ 上越に最新型E7系投入|新潟日報モア

 

 

 

現在、新幹線で唯一の2階建て車両として上越新幹線「Maxとき」などで活躍を続けているE4系新幹線

 

JR東日本では2018年度以降、順次新型車両に置き換えていく方針であることが先日明らかとなりました。

 

 

 

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E4系は1997年(平成9年)12月20日に東北新幹線でデビュー。2012年に引退したE1系と共に、増え続ける旅客需要を支えてきました。

 

 

2013年には、1997年に落成した初期の3編成(P1~P3編成)が廃車。それ以降は暫く安泰とされていましたが、運用開始から20年近く経過していることもあり引退を迎えることとなってしまいました。

 

 

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後継車両はE7系となり、快適性を向上。上越新幹線では初のグランクラス誕生となるかもしれません。また、塗装がどのように変更されるのか、楽しみになってきました!

 

 

しかし気になるのは編成両数で、仮にE7系北陸新幹線と同じ12両固定編成で登場した場合、現行のE4系16両編成に対して輸送力の低下は明らかです。どのような対策を行うのか注目ですね。

 

 

 

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1985年に登場した東海道・山陽新幹線100系以来、30年以上に渡り続いてきた2階建て新幹線。その歴史に間もなく終止符が打たれようとしています。

 

 

阪急1000系1010F、営業運転開始

 

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本日朝、阪急1000系1010Fが神戸線にて営業運転を開始しました。

 

1000系が神戸線へ配置されたのは、昨年2月に営業運転を開始した1008F以来1年ぶりとなります。

 

 

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1300系1306Fに続き、1000系では初の2017年製。

 

 

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2013年秋のデビューから増備が進む1000系。この1010Fで11編成目となり、車番がついに10番台へ突入しました。

 

1300系も平行して増備が進められているなか、近年の阪急にしては増備がかなりハイペースに進んでいるなぁと感じたものです。

 

 

 

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そしてファンから待たれるのが次の1011F。

神戸・宝塚寄り先頭車では1111号車というゾロ目ナンバーが登場します。

 

 

はたして1011Fは神戸線宝塚線どちらに配置されるのか?注目が集まります!

 

東急、田園都市線に2020系を導入

 

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2018年春、田園都市線に新型車両「2020系」を導入します 更なる快適性と安全性を追求し、沿線の街や駅と調和した車両を目指します 

 

 

 

東急電鉄は本日、ニュースリリースにおいて田園都市線向けの新型車両2020系を導入すると発表しました。

 

以前、当ブログの記事でも紹介しましたが、昨年の5月に発表された設備投資計画において2017年度の導入をめざし、田園都市線の新型車両の製造に着手するという内容が盛り込まれており、デザインや形式など詳細が待たれていました。

 

【関連記事】


 

 

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3年後に迫る2020年東京オリンピック、さらに2022年の東急電鉄創業100周年に向けて、田園都市線により親しみを持っていただき、沿線の街や駅と調和する車両にすることを目的に2020系と命名し、沿線の利用者に親しみと、これまでにない新しさを感じていただくことを目指しています。

 

 

エクステリアは、コンセプトカラー「INCUBATION WHITE」(美しい時代へ孵化していく色)を使用し、車両の先頭形状はまるみを帯びたやわからみのある顔をイメージしています。

 

 

製造は総合車両製作所(J-TREC)が担当し、同社製ステンレス車両「sustina(サスティナ)」の車体長20m4ドア車「sustina S24シリーズ」を採用します。

 

2013年に試作品として登場した「sustina」の第1号車、東横線5176Fの5576号車を発展させた車両で、車両外観はレーザー溶接によるフラットな車体を実現するとのことです。

 

 

デビューは2018年春で、まずは10両編成3本(30両)を導入。それ以降は順次導入予定とし、8500系など旧世代車両を置き換えていくものと思われます。

 

 

◯ 快適性の向上

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エクステリアデザインは、5000系6ドア車置き換え用の新4ドア車や、東横線5050系の最新編成にあたる5177Fで採用されているハイバックシートや温かみのあるデザインを元に、更に快適性を高め、先進的なデザインとなっています。

 

東急としては初となるPanasonic製空気清浄機「ナノイー」の設置と、冷房および暖房機能の向上により、車内環境を改善。


ドア上や座席上等にはデジタルサイネージを配置し、多言語案内の充実化を図るとともに、ニュースや天気予報など充実した情報サービスを提供。1両あたり36台設置し、山手線のE235系に続き大量の液晶ディスプレイが搭載されることになります。

 

 

 

◯ 環境性の向上

低騒音型の主電動機や駆動装置を採用し、8500系と比較して沿線環境および車内空間の騒音を低減。車外騒音に関しては約10dB低減。

 

また、次世代半導体素子を用いた制御装置による主電動機の高効率駆動や、車内の全照明と前照灯・尾灯へのLED灯の採用により、使用電力を8500系と比較して約50%削減されます。

 

 

 

◯ 安全性の向上

機器の状態監視が常時可能な大容量情報管理装置の採用により、車両故障の未然防止を図り、運行のさらなる安定化を実現。車内には防犯カメラも設置されます。

 

また、踏面ブレーキとディスクブレーキの併用によりブレーキ性能が向上します。

 

 

 

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https://youtu.be/szcb3UUdB4A

「2020系」走行イメージCG

 

 

ついに明らかとなった田園都市線の新型車両2020系。走行イメージCGも製作され、この車両に対する東急の強い意気込みを感じますね!

 

 

消え行く反転フラップ式案内表示機

 

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南海堺駅の案内表示機が一部LCD式に取り替えられた

 

 

そんな情報をTwitterで発見し、本日ついつい堺駅まで行ってしまいました。

 

 

新車・廃車情報とは一切関係ありませんが、小ネタとしてどうかお楽しみください。

 

 

そもそも反転フラップ式案内表示機とは、薄い板(フラップ)がパタパタと音を立てながら回転し、列車の種別・行先を案内する機械のことで、その音から通称『パタパタ』とも呼ばれています。

 

 

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これが今回設置された新しいLCD案内表示機。現在は1,2番線のなんば寄り1箇所のみ設置されていますが、全体的に取り替えられるのは時間の問題かと思われます。

 

 

 

堺駅のパタパタは南海の他の駅とは一味違った表示が特徴的でして、なかなか興味深いものなのです。

 

 

それがこちら。

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昭和からのフォーマットだそうで、どこか懐かしさや良い雰囲気が漂っています。

 

 

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但し、関空開港時に設定された種別または案内に関しては他の駅と同様に種別の色を表すアンダーラインが入っています。

 

 

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種別・行先は昭和からのフォーマットでありながら、停車駅案内には5年前に開業したばかりの和歌山大学前(ふじと台)の文字が…

 

このアンバランス感、好きです(笑)

 

 

 

現在、パタパタ式の案内表示機はLED式,LCD式案内表示機にバトンタッチする形で全国的に減少を続けております。

 

 

幼少期から十数年前までは当たり前のように見てきたパタパタが数を減らしてゆき、間もなく一時代の終わりを告げようとしているのだなと感じたものです。

 

 

阪神5331形、引退

 

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2015/12/15 深江駅にて

 

 

阪神5331形。

阪神における三菱製の量産型電機子チョッパ制御車として、1981年(昭和56年)に製造されました。

 

 

デビューから38年。阪神淡路大震災の被害を乗り越え、阪神の各駅停車を支えてきた5331形でしたが、唯一の編成にあたる5331Fが昨日を以て営業運転を終了したようです。

 

5700系第2編成の落成が近い影響でしょうか?

 

 

車体はまだまだ使用出来る状態であったものの、台車や主電動機に関してはかつて存在していた5231形の廃車発生品を流用しており、足回りは56年と非常に長い間活躍されてきました。

 

 

これにより、5331形は形式消滅したことになります。長い間本当におつかれさまでした。

 

 

 

なお5331形と同時期に登場し、東芝製の電機子チョッパ制御装置を採用している兄弟車の5131形もそう先は長くないものと考えられます。記録はお早めに。